fb_表示用_詳細 2018-07-14 【ムーミンの福祉】 フィンランドと言えば、ムーミンやiittala、Marimekkoなどのデザインが思い浮かびます。一方で、高福祉国家のイメージも強いですね。 今回は仙台市の仙台フィンランド健康福祉センターを訪問しました。 何で仙台市がフィンランド? という疑問もさる事ながら、建物の看板は「仙台フィンランド健康福祉センター研究開発館」とあります。何やら研究しているようです。 当センターは2005年に仙台市とフィンランドが産業振興協定を結んだことを契機に開設されたようです。お互いの産業振興がメインテーマですが、仙台にとっては健康福祉の分野に関心が強く、隣の東北福祉大学が運営する特別養護老人ホームと連携する事で福祉の実証実験が可能となってます。 当センターがサポートする事で民間企業は福祉分野のニーズを把握し、実験にて改良を加えて製品化に繋がっています。センター内では、開発された商品などの一部が展示されていますが興味深いものが多々ありました。 所長さんにお聞きしました所、福祉分野の製品は介護・老齢分野と障害分野は95:5の割合だそうです。高齢分野のマーケット規模を考えれば当然な結果ですが、規模の小さな障害分野こそ行政のサポートが必要と思います。近年のIT技術等を用いてバリアフリーが実現できる可能性は沢山あるでしょう。 横浜市はSBIRという制度で中小企業の開発援助を行っています。所管は経済局ですが、福祉局も行政課題の解決に積極的に使って欲しいと思います。また、良い製品が出来たら、行政で前向きに採用して欲しいです。 当センターを訪問して感じた事ですが、フィンランドの福祉と我が国の福祉の考え方が根本的に異なる様に感じます。フィンランドでは、QOLを高める為に何が必要か?と考えますが、我が国ではご不便をかけない為にどうするか?と考えます。 自立支援の考えからすると、生活の質(QOL)向上の視点をもっと取り入れるべきですね。 戻る
フィンランドと言えば、ムーミンやiittala、Marimekkoなどのデザインが思い浮かびます。一方で、高福祉国家のイメージも強いですね。
今回は仙台市の仙台フィンランド健康福祉センターを訪問しました。
何で仙台市がフィンランド?
という疑問もさる事ながら、建物の看板は「仙台フィンランド健康福祉センター研究開発館」とあります。何やら研究しているようです。
当センターは2005年に仙台市とフィンランドが産業振興協定を結んだことを契機に開設されたようです。お互いの産業振興がメインテーマですが、仙台にとっては健康福祉の分野に関心が強く、隣の東北福祉大学が運営する特別養護老人ホームと連携する事で福祉の実証実験が可能となってます。
当センターがサポートする事で民間企業は福祉分野のニーズを把握し、実験にて改良を加えて製品化に繋がっています。センター内では、開発された商品などの一部が展示されていますが興味深いものが多々ありました。
所長さんにお聞きしました所、福祉分野の製品は介護・老齢分野と障害分野は95:5の割合だそうです。高齢分野のマーケット規模を考えれば当然な結果ですが、規模の小さな障害分野こそ行政のサポートが必要と思います。近年のIT技術等を用いてバリアフリーが実現できる可能性は沢山あるでしょう。
横浜市はSBIRという制度で中小企業の開発援助を行っています。所管は経済局ですが、福祉局も行政課題の解決に積極的に使って欲しいと思います。また、良い製品が出来たら、行政で前向きに採用して欲しいです。
当センターを訪問して感じた事ですが、フィンランドの福祉と我が国の福祉の考え方が根本的に異なる様に感じます。フィンランドでは、QOLを高める為に何が必要か?と考えますが、我が国ではご不便をかけない為にどうするか?と考えます。
自立支援の考えからすると、生活の質(QOL)向上の視点をもっと取り入れるべきですね。