藻谷浩介氏の里山資本主義で有名になった、岡山県真庭市を訪問しました。
訪問の目的は
1、西日本有数の木材集積地の真庭市における木材流通。
2、銘建工業(株)が手がけるCLT材の可能性。
3、真庭市のバイオマス発電事業の状況。
平成22年に木材利用促進法が施行された以降、横浜市も遅まきながら、26年度から木材利用のガイドラインを制定し公共建築物に木材の利用を促しています。しかし、神奈川県下で生産される県産木材は流通量が少なく、大消費地である横浜市が木材利用を促進する事で川上の森林整備にも弾みをつけて頂きたいと考えます。
公共建築で利用できる範囲が限定されている事もあります。今回訪問した銘建工業の生産するCLT材はヨーロッパでは、強度・耐火性も問題ないと判断されているので、CLTという木材を利用して10階建ての市庁舎なども作られています。建築基準の見直しも急がれています。真庭市は流石に木材の町だけに、木材生産から発生するカンナ屑を原料にペレット化して発電燃料として活用を行なっています。原発の事故以来、エネルギーの課題は我が国の最重要課題となり、真庭の様な地の利を生かしたエネルギーの地産地消は大変参考になりました。
瑞穂の国である日本は豊な森林と豊な水資源に恵まれています。もう一度、身近な資源に注目して自然の恵みを活かした国づくりが必要と思います。
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