fb_表示用_詳細 2020-08-09 【アフターコロナの社会を考える その3】 エネルギーの地産地消で街に活力を! 約10年前の東日本大震災を契機に、我々は省エネルギー、電力の自由化を真剣に議論してきましたが、時間の経過とともに意識が薄れてきたのではないでしょうか? 当時の原発事故は衝撃的な出来事でした。私も何度も福島に足を運びました。立入制限中の街にも、国会議員と共に訪れ、事故後半年の街が廃墟となっている状況に言葉を失いました。 改めて考えなければならないのは、福島原発は横浜を含め、「首都圏の電力需要の為に造られた施設」ということです。東北電力でなく、東京電力の管轄ということです。 ここでは脱原発なのか原発推進なのかを議論する気はありません。 しかし、「エネルギー政策は経済政策」という視点で、地域電力を考えたいと思います。 数年前に、岡山県真庭市に行きました。江戸時代のたたら製鉄の原料であった森林資源が豊富な地域です。しかし、林業の衰退と共に街は過疎化が進んで来ています。中国地方の中山間地でどこにも見られる風景です。 しかし、林業の新たな取り組みと間伐材等を原料としたバイオマス発電に取り組んでいます。今では、林業と共に市の主要産業になっています。 この様な地方都市は他にも多々あります。また、欧州の10万都市は当たり前の様に地産エネルギーを活用してます。 一方、横浜市は環境モデル都市として、いの一番に指定されたにも関わらず、目立った政策を打ち出せていません。大都市横浜全体で再エネ設備の導入は現実的では無いでしょう。しかし、区ごとの事情や地域社会の中で横浜市内でもエネルギーの地産地消は可能ではないかと考えました。 青葉区は30万都市です。青葉区で消費するエネルギーコストは年間数十億円あるでしょう(石油・天然ガス等その多くは海外からの輸入です) その1割でも地域で循環出来れば、地域経済にとって大きなインパクトがあるのではないか?と考えます。 【アフターコロナの社会を考えるその2】では職住近接の政策に触れましたが、住宅街として発展した青葉区は職場環境は整備されていません。青葉区発の地域電力は街に活力をもたらすでしょう。地元の商店街も潤います。 夢のような話に聞こえるかもしれませんが、10年後20年後に私達の子供にどの様な社会を残すのか?コロナが私達に問いかけている様に思います。 戻る
エネルギーの地産地消で街に活力を!
約10年前の東日本大震災を契機に、我々は省エネルギー、電力の自由化を真剣に議論してきましたが、時間の経過とともに意識が薄れてきたのではないでしょうか?
当時の原発事故は衝撃的な出来事でした。私も何度も福島に足を運びました。立入制限中の街にも、国会議員と共に訪れ、事故後半年の街が廃墟となっている状況に言葉を失いました。
改めて考えなければならないのは、福島原発は横浜を含め、「首都圏の電力需要の為に造られた施設」ということです。東北電力でなく、東京電力の管轄ということです。
ここでは脱原発なのか原発推進なのかを議論する気はありません。
しかし、「エネルギー政策は経済政策」という視点で、地域電力を考えたいと思います。
数年前に、岡山県真庭市に行きました。江戸時代のたたら製鉄の原料であった森林資源が豊富な地域です。しかし、林業の衰退と共に街は過疎化が進んで来ています。中国地方の中山間地でどこにも見られる風景です。
しかし、林業の新たな取り組みと間伐材等を原料としたバイオマス発電に取り組んでいます。今では、林業と共に市の主要産業になっています。
この様な地方都市は他にも多々あります。また、欧州の10万都市は当たり前の様に地産エネルギーを活用してます。
一方、横浜市は環境モデル都市として、いの一番に指定されたにも関わらず、目立った政策を打ち出せていません。大都市横浜全体で再エネ設備の導入は現実的では無いでしょう。しかし、区ごとの事情や地域社会の中で横浜市内でもエネルギーの地産地消は可能ではないかと考えました。
青葉区は30万都市です。青葉区で消費するエネルギーコストは年間数十億円あるでしょう(石油・天然ガス等その多くは海外からの輸入です)
その1割でも地域で循環出来れば、地域経済にとって大きなインパクトがあるのではないか?と考えます。
【アフターコロナの社会を考えるその2】では職住近接の政策に触れましたが、住宅街として発展した青葉区は職場環境は整備されていません。青葉区発の地域電力は街に活力をもたらすでしょう。地元の商店街も潤います。
夢のような話に聞こえるかもしれませんが、10年後20年後に私達の子供にどの様な社会を残すのか?コロナが私達に問いかけている様に思います。